酸素カプセルに入ってリラックス
酸素カプセルは、カプセルの中の気圧を、水深2〜3メートルほどの水の中と同じ、1.2〜1.3気圧にして、体の中に効果的に酸素を浸透させるための装置です。
国内外の競技選手が、コンディションを維持したり、オフの日にリラックスをしたりするために使われていることから知られるようになりました。
今では、リラクゼーションサロンやスポーツジムに置いてあるのをよく見かけます。
また、マッサージチェアと同じように、家庭でもできる酸素カプセルが市販されるようになりました。
酸素カプセルは、もともと病院で高圧酸素療法をするために作られたものです。
この治療法では、一般よりも高い、2〜5気圧の装置が使われます。
圧力が高い状態で体に酸素を送り込むと、普通の呼吸をすることで取り入れられる酸素より、細胞の隅々まで行きわたりやすくなります。
豊富に酸素が取り込まれると、疲れのもととなる乳酸を次々と分解し、血液にある老廃物を押し出す効果が高まります。
また、カプセルの中で横になると、特有の静けさと安心感があり、体がゆったりとリラックスできます。そのため深く眠れることも多くなり、30分〜1時間ほど経ってカプセルから出た時には、心と体がリラックスできているでしょう。
そして、酸素カプセルには、リラックスできる効果だけでなく、活性酸素が中和されることによる老化防止効果や、脳の機能を活性化させて集中力を上げる効果などがあると言われています。
ただ、効果を期待するあまり、過剰に酸素を取るのはやめましょう。
酸素中毒と言われる脳や肺に障害が出る恐れがあります。
高気圧や高い効果をPRしているような場所では特に気をつけ、正しく利用するようにしましょう。