視覚を使ってリラックス
視覚を使ったリラックスの方法と言うと、真っ先に思いつくのは、空や海などの自然の風景があるでしょう。
確かに、自然の風景は、多くの人の心を和ませてくれるものです。
ただ、本当にリラックスをするためには、他にも大切なものがあります。
まず「光量」があります。
光量は、あまりなじみがない言葉かもしれません。
光量はその字の通り、光の量を指します。
日本のオフィスビルや店舗は、先進国の中でも光の量が多すぎる傾向がありました。
これがストレスの要因になっていると指摘している学者もいます。
一方で、最近の節電を促す流れの中で室内の明るさが前よりも弱まったことにより、過ごしやすくなったと考えている人も増えてきています。
太陽の自然光についても同じことがあてはまります。
直射日光が降り注ぐ道端や窓辺より、若干日陰の場所の方がリラックスしやすいと言われています。
家庭でも、2本ある蛍光灯を1本だけつけるようにしたり、間接照明を増やしたりして、光量を減らすのもいいでしょう。
また、テレビの画面やパソコンのディスプレイの明るさも調整することによって、落ち着いた光によって映像や画像がきれいになり、以前より見やすくなることもあるのです。
この時、細かい作業をするなら、手元を部分的に照らして、明るさを補うようにしましょう。
次に「対称」が挙げられます。
例えば、毎日デジタル映像など人工的なものを見ることが多い人は、自然なものを見る必要があります。
その逆で、毎日介護や保育、動物の飼育などに勤しみ、自然なものを見る時間が多い人は、デジタル的なものを見ることによってリラックスできることがあります。